2011年1月4日火曜日

同人音楽と昔の思い出・・・

同人音楽ってジャンルについて・・・
 学生時代に同じように音楽をやってきた者として、邂逅と羨望の気持ちで応援したいと思います。

 知り合いが昨年末のコミケの同人音楽で、シングル・デビューしました。女の子のツイン・ボーカルで「青春アイドル系J-POP」です。素人の音楽と思う無かれ、最近の素人はプロより凄いと思います。いろいろな制約や柵があるプロより表現が自由で、その分ピュアなサウンドと歌詞は私の様なジャンルの違う人間にとってもインパクトがあります。素晴らしい作品だと思いますので興味のある方、同人音楽に理解を示していただける方は、まず手始めに下のバナーをクリックしてみてください。新しい音楽の世界と触れ合うことが出来るかもしれませんヨ・・・。
同人音楽サークル「Princess Gemini」
 今でも時々、個人的な趣味で音楽を作ってみたりしますが、最近の同人音楽の様な完成度はありません。でも、それはそれで良いと思っています。
 学生時代にロックバンドを組んでライブハウスで活動していた頃が一番楽しかった。また、楽しかったからこそ最高の演奏が出来たし、最高の演奏をしていたからこそファンもたくさん付いていてくれたのだと思います。大阪で活動していたのですが、当時は地元の雑誌の人気投票でベスト3に入るくらいでした。そのおかげか、マイナーですが映画の話が来ました。バンドのメンバーの映画出演ではなかったのですが、映画の主題歌と挿入歌をやらせて貰うことができました。そして、その代償としてCBS SONYからアルバムを出してもらうことも出来ました。

 そんなラッキーな出来事のおかげで普通の社会人になること以外の選択肢が見えた様な気になっていました。そうして、大学4年になり「プロ」になることを意識し始めた頃から、自分たちのやっている音楽に妥協が許せなくなり、バンド内で音楽に対して議論する時間ばかりが増え、急に音楽が難しいものになりました。演奏することに一々理由が必要になって、上手くなることが楽しいことではなく、プロになる為の義務に変わったのです。
 就職活動をしながら夜中までバンドの練習をする毎日・・・。アルバイトの給料をはたいてスタジオを押さえては、終電が終わり、始発が走り始めるまで練習をしました。それは、苦しい毎日でした。でも、プロになる可能性を捨てることが出来なかったんです。ライブハウスでの活動も続けていました。でも、ライブをやってギャラを貰うといっても大した金額は貰えず、メンバーで分けると電車賃くらいにしかなりませんでした。スタジオ代、衣装代、バンドの移動に使うクルマの費用、楽器のメンテナンス代・・・。全てプロになる為には妥協することのできない状況でした。バンドを維持する為に食べるものも食べずに音を出し続けた毎日・・・。辛いと言って、苦しいと言って、バンドのメンバーと抱き合って泣いたこともありました。

「一体、何やってんだ・・・俺たち・・・」

 そうして、ある日・・・私たちはやっと気付きました。ロックすることが楽しくなくなり、苦しみに変わっていることを。その日、メンバーと話し合って、プロになることを「諦める」のではなく「やめよう」と決めました。少しだけ負け惜しみがあったかも知れません。そして、その週末のライブは久しぶりに楽しいロックが戻ってきました。

 だからこそ、今、音楽をやっている人全てに「楽しんで音楽をやってください。」と言いたいのです。音楽って「音」を「楽しむ」って書くんですヨ。この意味の解釈は人によって違うのかも知れませんが、音楽、スポーツ、勉強でも全て同じで「楽しい」って感じる気持ちが無くなってしまったら、そこで終わりです。そこからは、いくらやっても前へは進めません。

 それじゃあ、好きなのに楽しく感じなくなったら・・・どうすれば良いのでしょうか?

 そんな時は、少しの間その「好きなこと」を忘れてみましょう。忘れて、忘れ去って、自分の意識から完全に追い払って生活しましょう。本当に「それ」が好きなことだったら、何をやっても再び「そこ」へ戻るでしょう。そして楽しく感じる様になります。逆にそれっきり忘れてしまったら、それはそれで一過性のモノだったと考えて「思い出」にすれば良いと思います。

楽しんで音を作り、楽しんで音を出してください。だって・・・音楽ですから!
(今日は少しアツくなってしまいました。ゴメンなさい。)

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